『お、俺が一番怖いのは…ま、ま、饅頭だ』
人は変わるもの 時は移ろうもの 海は揺うもの
同じ港を目指し 船出したとて
見える海原、波の色、高さはそれぞれ相違えるもの
アヤカシ、モノノ怪、海坊主
人の心に闇ある限り
おとなふものは絶えずして
迎え、誘う声こそ怖るるべし
───以上 二の幕より
憎しと思う事
口惜しと思う事
決して赦せぬと思う事
それは何だ と己が己に問えば
それは底無しの海に身を投げるも同じ
果て無しの海に船出するも同じ
決して見てはならぬ、決して考えてはならぬ
暗き海、己が内に在りながら決して覗いてはならぬ場所
───以上 大詰めより
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このページの1行目は『名台詞』シリーズ 各話代表セリフをピックアップ
2行目は 薬売りの口上シリーズ …です よ
2分で読めるあらすじは果て無しのネタバレです
「解」とは?…個人的解釈でーす ご参考ていどに
よもやま話は「さばさば」記事と被ってます
たまに新奇ページできたら更新履歴にてお知らせします
※口上・あらすじは隠し行になっています。クリックしても何も起きない時は、アクティブコンテンツを許可してください。読めない時は、諦めてください。読めてしまったら、ごめんなさい。
STAFF
監督…中村健治▼キャラクター設定・総作監…橋本敬史
▼音楽…高梨康治▼美術…倉橋隆・保坂有美▼
色彩…永井留美子▼音響…長崎行男▼CG…森田信廣
クレジット 脚本…小中千昭
序の幕:(絵コンテ)古橋一浩(演出)内山まな(作監)飯飼一幸
二の幕:(絵コンテ)古橋一浩(演出)まつもとよしひさ(作監)曾我篤史
大詰め:(絵コンテ)古橋一浩(演出)羽田野浩平(作監)窪 秀己、袴田裕二
CAST
櫻井孝宏(薬売り)
ゆかな(加世) 中尾隆聖(源慧) 浪川大輔(菖源) 阪口大助(佐々木兵衛)
関 智一(柳幻殃斉) 高戸靖広(三國屋多門) 竹本英史(退魔の剣、五浪丸)
若本規夫(海座頭) 池澤春菜(お庸)
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2分で読める「海坊主」
▼以下ネタバレ
西国から江戸へ向かう商船<そらりす丸>。順調な船足と思われたのもつかのま、ある夜を境に突然航路を外れ、位置も方角も見失う。しかも、迷い込んだ先は魑魅魍魎が集う「アヤカシの海」。船の遭難が絶えない死の海域であった。
姿も所業も多様なアヤカシに、さっそく襲われる<そらりす丸>。矢継ぎ早に起こる困難。恐怖が乗り合わせた人々を翻弄する。水夫は消えてしまい、あとに残るは海に不慣れな乗客ばかり。修験者、浪人、僧侶…紅一点の加世は、一癖ありそうな連中のなかに、あの薬売りの姿を見出す。彼こそは坂井家の化猫騒動を静めた摩訶不思議な剣の使い手。加世は坂井の下働きとしてその場に居合わせていた。頼りになるに違いないと期待を寄せる加世。
しかし薬売りといえど、アヤカシの領分から<そらりす丸>をそのまま脱け出させる事はできない。航路を迷わせた何者かをつきとめる事が先だった。薬売りは乗客の一人である高僧・源慧に、航路を狂わせ、船をアヤカシの海へ迷わせた理由を尋ねる。
モノノ怪の正体を自分の妹の怨念と語り、海が荒れる原因を妹の呪いだと告げる源慧。呪いの元凶は妹の死を救えなかった彼自身の非力さにあったのだ、と。
しかし源慧の告白にはさらなる闇がひそんでいた。彼の語らぬ心の闇にモノノ怪の存在をつかんだ薬売りは、源慧の心ごと斬ると言い放つ。
「貴方が最初から無かったものとしたかった貴方の本心を、元へ戻すこととなる。それでも良いかと問う!」
源慧は承諾し、モノノ怪は消滅する。それは永らく失われたまま、求めても求めても得られないと信じていた真の安らぎを、源慧にようやくもたらすこととなった。
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