『私のところに来てくれて ありがとう。』
モノノ怪の形を成すのは、人の因果と縁…
此方、赤子を身籠る女あり
此方、女に一夜の宿を貸したる主あり
此方、女を捜したる男あり
三者揃いし一軒の宿
日毎夜毎の酒宴に嬌声
酒の匂いと杯の音
そして、無邪気な幼子の…声。
声はすれども姿は見えぬ
ただひとり、身重の女を除いては
果たして形は、モノノ怪、座敷童子
その、真と理は…
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このページの1行目は『名台詞』シリーズ 各話代表セリフをピックアップ
2行目は 薬売りの口上シリーズ …です よ
2分で読めるあらすじはネタバレです(映像を見たら萬倍泣けます)
「解」とは?…個人的解釈でーす ご参考ていどに
よもやま話は「さばさば」記事と被ってます
たまに新奇ページできたら更新履歴にてお知らせします
※口上・あらすじは隠し行になっています。クリックしても何も起きない時は、アクティブコンテンツを許可してください。読めない時は、諦めてください。読めてしまったら、ごめんなさい。
STAFF
監督…中村健治▼キャラクター設定・総作監…橋本敬史
▼音楽…高梨康治▼美術…倉橋隆・保坂有美▼
色彩…永井留美子▼音響…長崎行男▼CG…森田信廣
クレジット 脚本…高橋郁子
前編:(絵コンテ)カントク(演出)カントク、羽田野浩平(作監)ハシモトさん
後編:(絵コンテ)渡辺純央(演出)渡辺純央(作監)渡辺奈月
CAST
櫻井孝宏(薬売り)
田中理恵(志乃) 藤田淑子(女主人・久代) 塩屋浩三(番頭・徳次)
竹本英史(退魔の剣、殺し屋・直助) 日比愛子(座敷童子) (ザ・赤子)
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2分で読める「座敷童子」
▼以下ネタバレ
しのつく雨の深夜。老舗宿・萬やに、身重の女がたった独りで宿を請う。満室を理由に追い払われそうになるが、なりふり構わぬ懇願は老女将・久代を動かす。
久代は女を奥の広間へと上げるのだが、その部屋は普段、客を決して入れない曰くつきの開かずの間であった。
女の名は志乃。奉公先で武家の青年と懇ろになり、子を宿してしまう。跡目を慮る屋敷から追い出された後も、せめて子だけは無事にとの望みも空しく、命もろとも禍根を断つための殺し屋が迫っていた。
寝込んだ隙に、あと一突きの所まで追いつめられる志乃。そのとき人智を超えた何ものかが、見えない力で刺客の刃を阻んだ。
只ならぬ気配に、宿の者よりも素早く、開かずの間に踏み込んだのは謎の薬売り。
「こりゃあ…座敷童子だ」
奇怪な死に様の男を見、モノノ怪の仕業と看過する。だが、志乃を守るように動いたモノノ怪の所業は彼をして不可解だった。
宿の者たちと志乃の証言を頼りに、薬売りはモノノ怪の根源───「真」と「理」に迫っていく。久代の告白は、座敷に囚われた童子たちの魂の無念を明らかにする。
彼らは志乃の心の暖かさに触れて顕れた。だが人ならざる彼らの異様は志乃を怯えさせる。久代らは童子の無念を認めない。人の身勝手さに童子たちの積年の怒りが爆発する。薬売りはモノノ怪と化した彼らを斬るべく立ちあがる。
しかし志乃が怖れを超えて行動に出る。モノノ怪に憐れをおぼえ、己が腹で産む、と断言したのだ。薬売りの制止を振り切り、童子の側に立つ志乃。
志乃の思いはモノノ怪を鎮める。座敷童子はそれ以上人を傷つけることなく、静かに薬売りの剣の下に消えていった。
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